スキレット（Skillet）は、鋳鉄製のフライパンで、アメリカやヨーロッパなどで一般的に使われています。
熱伝導性に優れているため、料理がとってもおいしく仕上がるんですよ。
そのためスキレットは、料理愛好家やプロのシェフに愛されています。
重厚感があってデザイン性が高いので、作った料理をそのままテーブルに出しても様になるんです。
今回は、スキレットの魅力やお手入れの方法、使い方の注意点などをお伝えします。
スキレットの魅力
スキレットは重くて、お手入れにもコツがいります。
気軽に使えるわけではありませんが、それでもあえて使うのは魅力がいろいろあるから。
私は大中小の3種類のスキレットを普段から使っています。
スキレットの魅力についてお話ししますね。
耐久性と長寿命
スキレットは鋳鉄製で作られているため、非常に耐久性があります。
世代を超えて使い続けることもできるほどの長寿命を持っているんですよ。
適切なお手入れを行えばかなり長持ちします。
ケアを怠らず、長い間大切に愛用し続けたいですね。
優れた熱伝導性
鋳鉄製のスキレットは熱伝導性が優れているため、食材を素早く均一に加熱することができます。
それにより繊細な調理が可能なため、調理の幅が広がり、よりおいしい料理を楽しむことができます。
均一な加熱
優れた熱伝導性を持つ調理器具は、熱を均一に伝えるため、食材を均一に加熱することができます。
肉や野菜を焼くときは、焦げ付きを防いで中までしっかりと火を通すことができます。
時間の短縮
均一に加熱することより、調理時間が短縮されます。
食材の内部と外部の温度差が少ないため、加熱が効率的に行われます。
これにより、素早く料理が仕上がり、調理時間の節約につながります。
節約効果
効率的に加熱調理できるため、エネルギーの節約にもつながります。
調理時間が短くてすむので、結果的にガスや電気の使用量が減ることもあります。
繊細な調理が可能
均一な加熱により、繊細な調理が可能になります。
魚介類のようなデリケートな食材を、均一な温度でゆっくりと調理することで、中までしっとりふっくらと焼くことができるんです。
香り豊かでおいしい料理になる
調理器具の全体に均一に熱を伝えるため、食材の旨味や風味を最大限に引き出すことができます。
これにより、食材の旨みが逃げにくくなるため、料理の味わいがアップします。
万能な調理器具
スキレットは、焼く、炒める、煮る、蒸すなど、さまざまな調理法に対応できる万能な調理器具。
オーブンでの調理も可能で、焼き上げた後そのままテーブルに持っていくこともできます。
私はごはんもスキレットで炊くときがあります。
素早く香ばしく炊き上がるので、かなりおすすめです。
少量の油でも調理可能
鉄だから焦げ付きが心配と思うかもしれませんが、その心配は無用です。
きちんとお手入れされたスキレットの表面には、シーズニングによる膜ができているため、少量の油でも食材を調理できるようになります。
スキレットは、料理を楽しみながら長く愛用できる便利な調理器具。
お手入れを適切に行いながら使い込むことで、どんどん使いやすくなっていくので、愛着がわいていきます。
スキレットのお手入れ法
スキレットのお手入れ方法をお伝えします。
最初は大変だと思うかもしれませんが、慣れてくると楽しくなってくるものです。
とにかく手を動かしてみましょう！
使う前にシーズニング
新しい鉄製フライパンを購入したら、まずシーズニングを行い、フライパンの表面を滑らかにします。
詳しいシーズニングの方法は、後ほどご紹介しますね。
使った後の洗い方
使用後は、洗剤を使わずに水で軽く洗って柔らかいスポンジで汚れを落とします。
洗剤を使うのは初回のみ。
洗剤を使って洗ってしまうと、せっかくできた膜がはがれてしまいます。
スキレットに錆を発生させないように、洗ったあとはよく乾燥させてください。
最後にフライパンの表面に薄く油を塗っておきましょう。
シーズニングのやり方
シーズニングとは、鉄製フライパンの表面に油を塗って焼き付けること。
フライパンの表面を滑らかにし、錆や焦げ付きを防ぐ方法です。
スキレットを長くいい状態で使い続けるためには、とても大切な作業です。
新品のスキレットは鉄臭さを取り除くためにも、しっかりとシーズニングしましょう。
以下にシーズニングのやり方を詳しく説明します。
新しいスキレットを購入して初めて使うときは、まずしっかりと洗浄します。
ぬるま湯と中性洗剤を使ってタワシなどで洗い、よく乾燥させます。
（ ※洗剤で洗浄するのは、初回だけです ）
必要な場合には、磨きがけをしてフライパンの表面をきれいにします。
スキレットをコンロにセットして強めの中火にかけて、水分を飛ばす。
軽く煙が立ってきたら火を止める。
スキレットの表面に、植物油やラードなどを薄く塗り、全体に均等に油を塗布します。
以上の手順を3回ほどくり返すことで、フライパンの表面に油の膜ができ、滑らかなシーズニングが形成されます。
シーズニングを行うことで、スキレットはより使いやすくなり、おいしい料理を楽しむことができます。
定期的にシーズニングを行うことで、フライパンを長持ちさせることができますので、お手入れを怠らないようにしましょう。
スキレットを使うときの注意点
スキレットを長持ちさせるために、注意したいポイントをお伝えします。
酸っぱい食材の調理には向かない
スキレットは酸性の食材を長時間調理すると、フライパンの表面が変色することがあります。
そのため、トマトやレモンなどの酸っぱい食材の調理には向かない場合があります。
酸味の多い食材を調理するときは、完成したら素早く盛り付けましょう。
急激な温度変化には注意
スキレットは急激な温度変化に弱いため、調理直後の熱いままの状態で冷たい水をかけたり、急に冷やしたりしないようにしましょう。
落とさないように気をつける
スキレットは重たいため、持ち運びや取り扱いには注意が必要です。
力を入れすぎると、調理台や床に傷をつける可能性があります。
まとめ
スキレットで調理することによって、味わいが深まり、よりおいしい料理を楽しむことができます。
鋳鉄製のスキレットは、食材全体に均一に熱が伝わるので、料理がおいしく仕上がります。
デリケートな食材を均一な温度でゆっくりと調理することで、食材の鮮度やおいしさを最大限に引き出すんです。
食材の内部と外部の温度差が少なくなり、火の通りが早くなるので、料理にかかるガスや電気のコストを抑えることにもつながります。
このようにさまざまなメリットのあるスキレットは、一般家庭からプロのシェフまで、多くの料理愛好家に愛されています。
スキレットをいい状態で使い続けるためには、適切なお手入れが欠かせません。
丁寧なケアを心がけて、長く愛用してくださいね！